2007年06月29日
ユニスケール・マルチゲージ

上は【軌間9mm】のNゲージ用線路。下は【軌間12mm】、1435mm×1/120で出来ている正調TTスケールの線路。
9mmは国鉄・JR(その他)在来線の線路幅、12mmは新幹線の線路幅、ということになります。
Nゲージ用線路は、世界標準Nゲージ規格、即ち標準軌1435mm×1/160で設計されていると思われますが、こうして1/120縮尺のTT用線路と並べてみると狭軌1067mmの1/120としてもあまり違和感は無いように思います。枕木間ピッチも殆ど同じ。
それにしても、こうして見ると随分と幅広さが違う印象です。こんなにも違うのか、と改めて驚く程です。
TTスケールで「ユニスケール・マルチゲージ」の楽しみ方が出来れば楽しいだろうと思います。
即ち、縮尺は1/120で統一させ、線路幅の違うゲージ、例えば国鉄在来線と標準軌の新幹線・京急・阪急など、更に森林鉄道などのナローゲージ・・・・実物通り違う幅の線路を用意して走らせる訳です。
762mm軌間のナローは6.5mmの線路が使えるかもしれません。
縮尺が共通なので、車体の大きさを比べて楽しんだり同一スペースに異なる軌間の線路を複数敷いて各々の車両を走らせたり。
面倒臭いかもしれませんが、趣味なのでその「面倒臭さ」がまた楽しかったりするのだ、と思います。
2007年06月24日
C62とC59
左のC59はNゲージ、右のC62はTT9

どちらも日本の主要幹線用の特急牽引機として誕生しましたが、大きく、重いが故に比較的早い時期に現役を退かざるを得なかったのが残念です。
C59はバランスの取れた均整美が魅力で、私の好きな機関車の一つです。TT9でも製品化を期待したいところです。
こうして並べると、TT9は車体が大きい分「先輪」の分厚さが緩和されて見えます。模型の線路で快適に走らせるには脱線防止の為にどうしても一定以上の車輪の厚みが必要となります。従って、縮尺が大きい(=車体が大きい)ほど車輪の厚さは目立ち難くなる訳ですが、個人的にはこのTT9程度なら許容範囲内かな、と。
何しろこれ以上の大きさの代物は当家では、編成物の陳列・走行・収納・用地買収、何れも認可取得不可能なのであります。

どちらも日本の主要幹線用の特急牽引機として誕生しましたが、大きく、重いが故に比較的早い時期に現役を退かざるを得なかったのが残念です。
C59はバランスの取れた均整美が魅力で、私の好きな機関車の一つです。TT9でも製品化を期待したいところです。
こうして並べると、TT9は車体が大きい分「先輪」の分厚さが緩和されて見えます。模型の線路で快適に走らせるには脱線防止の為にどうしても一定以上の車輪の厚みが必要となります。従って、縮尺が大きい(=車体が大きい)ほど車輪の厚さは目立ち難くなる訳ですが、個人的にはこのTT9程度なら許容範囲内かな、と。
何しろこれ以上の大きさの代物は当家では、編成物の陳列・走行・収納・用地買収、何れも認可取得不可能なのであります。
2007年06月20日
雪と闘う機関車
入換え様ディーゼル機関車「DD13」を、雪と闘う機関車として生まれ変わらせたのがこの【DD14】です。
片側に運転台を寄せた、L型系の独特のスタイルが珍しいです。

先頭にロータリー・ヘッドを連結し、ディーゼルエンジンのパワーで雪を跳ね飛ばし除雪するのが主な役割です。
それまでロータリー式の雪かきというと、いわゆる「キマロキ」、機関車・マックレー・ロータリー・機関車、の4両編成で雪と激闘していたものですが、このDD14はそれを1台でこなしてしまおう、という夢のような除雪車でありました。
それにしても、日本の豪雪地帯で雪と闘う鉄道風景はドラマチックであります。北海道のC62重連も雪の舞台があったればこそ、あそこまでの人気を得られたのではないでしょうか。
片側に運転台を寄せた、L型系の独特のスタイルが珍しいです。

先頭にロータリー・ヘッドを連結し、ディーゼルエンジンのパワーで雪を跳ね飛ばし除雪するのが主な役割です。
それまでロータリー式の雪かきというと、いわゆる「キマロキ」、機関車・マックレー・ロータリー・機関車、の4両編成で雪と激闘していたものですが、このDD14はそれを1台でこなしてしまおう、という夢のような除雪車でありました。
それにしても、日本の豪雪地帯で雪と闘う鉄道風景はドラマチックであります。北海道のC62重連も雪の舞台があったればこそ、あそこまでの人気を得られたのではないでしょうか。
2007年06月16日
小型の内燃機関車
以前にも登場したワールド工芸製、TT9の【DC20】。塗装された姿です。
結構マニアには人気があるようで、色々なゲージで製品化されています。

この機関車はかつて津軽鉄道で働いており、昭和36年、今は無き「東野鉄道」に転勤してきたものです。DC201とDC202、の2台が就役しており、1台は津軽鉄道時代のままの薄灰色、1台は茶色に塗り替えられて働いていたそうです。
この模型はそのDC201の薄灰色の方です。なんともローカルムード満点の可愛い奴。9600あたりの隣に置いてやると存在感抜群です。実物は油汚れなどでかなり黒ずんだりしていたようなので、ウェザリングを施してやって景色の中に溶け込ませると楽しいと思います。
結構マニアには人気があるようで、色々なゲージで製品化されています。

この機関車はかつて津軽鉄道で働いており、昭和36年、今は無き「東野鉄道」に転勤してきたものです。DC201とDC202、の2台が就役しており、1台は津軽鉄道時代のままの薄灰色、1台は茶色に塗り替えられて働いていたそうです。
この模型はそのDC201の薄灰色の方です。なんともローカルムード満点の可愛い奴。9600あたりの隣に置いてやると存在感抜群です。実物は油汚れなどでかなり黒ずんだりしていたようなので、ウェザリングを施してやって景色の中に溶け込ませると楽しいと思います。
2007年06月13日
東海道本線時代のC62

晩年の姿に比べると、シンプルですっきりしたスタイル。つばめのヘッドマークは栄光の証です。
太いボイラーと煙室前面の丸みを帯びた表情が“C62らしさ”の象徴と思います。
昭和40年代、SLブームの中でスターになったのが北海道のC62でした。豪雪の山線を重連で力走する姿がファンの目に強く印象付けられたのですが、やや「都落ち」の哀愁をも漂わせていたようです。
現役時代に東海道本線でC62に乗務されていた、ある元機関士の方は“十数両の長い列車を牽いて山峡に爆音を響かせながら力闘する東海道時代のロクニを是非皆に見てほしかった”と語っておられました。
私も是非見てみたかったです・・・・が、それは永遠に叶わぬ夢なので、せめてこうして模型で再現させてやりたいと思います。
2007年06月10日
ディーゼル機関車【DD50】
国鉄初の本線用、“電気式”ディーゼル機関車「DD50」。

「電気式ディーゼル機関車」とは、化石燃料でディーゼルエンジンを動かし、その動力で発電機を回し、その発電機で発生させた電力で「モーター」を動かして走る、という凝った機構の動力車です。
いわば、架線から取った電気ではなく、自前で発電所を備えて電気を作って走る「電気機関車」といったところでしょうか。
なんだか、“わらしべ長者的”あるいは“風が吹けば桶屋が儲かる的”動力方式、みたいな感じもします。(ちょっと違うかな?)
この機関車は一見、動輪8軸の堂々たるDH級にも見えますが、実際には2台のDDを背中合わせに連結し重連で走らせるのが前提となっている少し変わった機関車であります。
そのノッペリとした丸っこい顔つきから“海坊主”という愛称で呼ばれたそうです。
どこまでも個性的な奴ですが、1/120で再現されたモデルでは線路との対比でその大きな顔がより強調される感じがします。

「電気式ディーゼル機関車」とは、化石燃料でディーゼルエンジンを動かし、その動力で発電機を回し、その発電機で発生させた電力で「モーター」を動かして走る、という凝った機構の動力車です。
いわば、架線から取った電気ではなく、自前で発電所を備えて電気を作って走る「電気機関車」といったところでしょうか。
なんだか、“わらしべ長者的”あるいは“風が吹けば桶屋が儲かる的”動力方式、みたいな感じもします。(ちょっと違うかな?)
この機関車は一見、動輪8軸の堂々たるDH級にも見えますが、実際には2台のDDを背中合わせに連結し重連で走らせるのが前提となっている少し変わった機関車であります。
そのノッペリとした丸っこい顔つきから“海坊主”という愛称で呼ばれたそうです。
どこまでも個性的な奴ですが、1/120で再現されたモデルでは線路との対比でその大きな顔がより強調される感じがします。
2007年06月05日
鉄道模型の楽しみ方

この発煙装置はメルクリン製のものだそうです。縦型筒状の装置が煙突真下に装着されています。設置のための改造は必要になるようですが、9600に搭載できるならスペース的にD51やC62にも搭載可能でしょう。これであとは「汽笛」「ドラフト音」のサウンドを実現させれば・・・・夢は限りなく広がります。
このようなギミックは、鉄道模型を単純に鑑賞し、走行させるに留まらず、視覚・聴覚・触覚嗅覚?、といった五感に訴えるチカラを持っています。そしてシーナリィ・景色、いつかどこかで見た鉄道風景の中を、煙を吐き汽笛とドラフト音を響かせながら蒸気機関車が走り抜けていく様を再現できたらどんなに素晴らしいかと、想像しただけで陶然としてしまいます。