2010年01月06日
狭軌鉄道

日本の鉄道路線の多くは1,067mm(3フィート6インチ)軌間で敷設されています。明治維新後の当時、国際的には発展途上国で国力の弱かった日本の経済実情と山や河川の多い地理事情に合わせ、建設コストの低廉化が目的だったのでしょう。
その後、何度も標準軌への改軌が論争されましたが、地方への鉄道敷設拡大の方を優先させるという政治的判断から、狭軌規格のまま全国的な鉄道網の建設が続行されたという経緯です。
世界の標準軌に比べると1ランク低い軌道規格ですが、日本の鉄道はそれをハンディとせずに、高効率・高密度・高信頼性の素晴らしい鉄道網を発展させていき、世界に冠たる「鉄道王国」として名を馳せています。
その後、新幹線計画において標準軌が採用されましたが、その礎は間違いなく「3フィート6インチ(1,067mm)」の狭軌鉄道であった訳です。
私自身、日本の鉄道の歴史と進歩を感じさせてくれる「サブロク軌間」が好きですし、模型でもその雰囲気を極力忠実に再現させたいと思っています。
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